【久保ユリカ インタビュー】ソロデビュー5周年を迎え「君なら君しか」をリリース!

2016年2月17日にファーストシングル『Lovely Lovely Strawberry』で声優アーティストデビューを果たした久保ユリカが、5周年記念となる2021年2月17日に「君なら君しか」をリリース!

今回は、『君なら君しか』の発売を記念してインタビューを実施。本楽曲の魅力を伺うとともに、5年間のアーティスト活動を振り返ってもらった。

 

ソロアーティストデビュー5周年!胸を張ってお届けできる作品になりました

――ソロアーティスト 5周年記念日に合わせてのリリースですが、やはり5周年は強く意識されていたのでしょうか?

そうですね、最初から5周年に合わせてこの楽曲をとしっかり決めていたわけではなく、何か出来たら良いなぁとは考えていました。前作よりパワーアップしていて、5周年だからこそ表現できるものを出さなければというプレッシャーも感じてはいたんですけど、結果的に5周年記念日にこうして皆さんにお届けできることになってとても嬉しく思っています。

 

――まずは5周年に何かやりたいというところから制作が始まったのですね。

今回は前作の『VIVID VIVID』から2年ぶりのリリースで、本当は2020年にも何かリリースが出来たらと思っていたんですが、タイミングが難しく、結果として5周年記念日にリリースとなりました。

『VIVID VIVID』
久保ユリカ

通常 ハイレゾ

 

――今回は2年ぶりのリリースということで、いかがでしたか?

リリースが無かった2年間は声優の仕事をはじめ、ライブや今回の楽曲制作などで充実していまして、「アーティスト活動」のことを意識していない時間はそこまで無かったんじゃないかなと思います。

もちろん2年間は長い期間ですし、お待たせしてごめんねの気持ちもありましたが、2年間お待たせした分、胸を張ってお届けできる作品になったのではないかな?と思っています!

 

「君なら君しか」には、ゆかりのある”奈良”と”シカ”を

――「君なら君しか」の楽曲コンセプトに関してお聞かせください。

まず、私の出身地の“奈良(ナラ)”とあだ名である「シカコ」の”鹿”にスポットを当てて、『ストーリーになっているような楽曲』を作りたいというお話を最初にいただいたのですが、私としても今までの楽曲でそういったものはありませんでしたし、純粋に面白そうだなと思ったので、是非という形でコンセプトが決まりました。

 

――「君なら君しか」というタイトルにも「ナラ」と「シカ」が入っていますが、このタイトルは久保さんからのアイデアだったのですか?

いえ!実は曲のデモが上がってきたときに、あくまで仮のタイトルとしてついていたのですが、割と最初から「これで良いよね」って現場では勝手に盛り上がっていました(笑)

そもそも、ナラとシカを入れ込みたいとは言いつつも、どうやって当てはめれば良いのか難しかったのですが、結果的にはすごく綺麗にはまったなと。一見そのままじゃんって、面白く感じられてしまうかもしれないですけれど、フルで聞いてもらって歌詞をしっかりと流れで見てもらえれば、本当に納得してもらえて、すごくしっくりくるタイトルになっていると思います。

 

――サビにも「君なら君しか」が繰り返し使われているのが印象的ですが、ご自身で特に気に入っているフレーズはありますか?

今日の気分だと…(笑)「でも今日は 今日も 違うようにしか見えないものがある」という歌詞ですね。

この歌の中だと相手を思って恋している女の子の頭の中の考えのように見えて、意外とそこだけに歌詞が当てはまらないというのが個人的にはすごく好きです。恋愛感情だけに当てはまらない、生きているうえで人間として当てはまるフレーズとして、とても気に入っています。

同じ状況や環境でも、その時、その日に経験したことで全く違うようにしか見えなくなるものって確かにあって、だからその瞬間を大切にしなきゃいけないんです。

 

――この楽曲を聴いた第一印象はいかがでしたか?

最初に聞いたときは、シンプルにめっっちゃ良いですね!と。

とてもめずらしいのですが、ボカロの仮歌が最初に入っていて、その声の透明感が曲にとてもマッチしていたこともあり、デモ音源の時から違和感が見当たらなかったんです。イメージがすでに「出来上がっている」と言いますか…。

それによって、自分の歌として私自身が歌って表現することは、なんだかとても難しいことのように感じた印象があります。なので、人が歌うからこそ「上手く聞こえるだけじゃないもの」を声に乗せていかないといけないような気持ちになりました。

 

――ボカロが歌うことによってイメージが浮かぶと同時に、逆に自分のものにするのも難しかったんですね。

とにかく曲が良すぎて、個人的には聞いた時点で100%の答えが出ている感じだったので、どこまで自分自身の技量で表現できるんだろうという難しさと同時にワクワク感も感じていましたね。

 

――ボカロが歌うことによってイメージが浮かぶと同時に、逆に自分のものにするのも難しかったんですね。

まず、仮レコーディングのときに実際に歌ってみると、音の高さが気になりました。十分歌える高さなのですが、少し力が入ってしまい頑張りすぎちゃっている気もして、「可能であればキーを半音下げてほしい」という相談をさせていただきました。

ただ、元々の高さの方が今までの楽曲と同じ音域で聴きなれた“久保ユリカ”の歌声に近かった為ナチュラルには聞こえる、でも半音下げたバージョンだと、今までとは違うテンションや声に聞こえて、それを新鮮で良いと捉えるのか、急に違う雰囲気なので「らしくない」と感じられてしまい、あまり好まれないのか…両方の意見が出ていて選択するのが難しかったですね。

最終的にはプロデューサーさんが「低い方が歌いにくくなければ、新しい試みではあるけど思い切ってキーを低くしてみよう」と背中を押して下さったので、今回半音に下げてもらったことにより、自分自身も「私この音域が歌いやすいんだ」って理解できましたし「君なら君しか」が自分の一番歌いやすい音域で歌えていると思います。

 

成長した大人な雰囲気のカップリング曲

――では次にカップリング曲「Lovely Lovely Strawberry あおによしVer.」に関してもお聞かせください。今回のアコースティックのアレンジはどのように生まれたのでしょうか?

タイミング的に5周年ということもあり、カップリング曲を作るなら、デビュー曲である「Lovely Lovely Strawberry」を5年たった今だからこそできる形で表に出せたら良いなというのがありました。

それと、アコースティックライブのようなギターとピアノだけの少ないサウンドでライブをやるときに、デビュー曲を浮かない形で表現したいというのはずっと考えていたので、そのことが「あおによしVer.」の生まれにつながった気がします。

『Lovely Lovely Strawberry』
久保ユリカ

通常 ハイレゾ

――デビュー当時と楽曲に対する捉え方の変化はありましたか?

今回「あおによしVer.」になったことで、本当に同じ曲?って思えるくらい楽曲から感じとれるイメージも違いましたし、それによって歌い方も変わるなって思っていました。

5年前の楽しくてかわいくて明るい曲から、ステップアップした、魅力的な大人となった雰囲気を表現したかったです。曲の中で生きる主人公の目線が一気に変わるといいますか、成長して大人な女性になった姿を表現できるようになるべく心がけていましたね。

 

ソロデビュー5周年を迎えた久保ユリカ

――この5年間を振り返って、活動休止など色々な節目があったかと思いますが、率直にご自身の活動を振り返っていかがでしたか?

割と自分が気になることとか、自分がこうしたいよ、表現したいよっていうのを私自身もちゃんと言うようになりました。

当時は本心を言わないことが正しい、指示してもらえたことを全力でやり切ることが今の自分の使命だと思っていた時期もあったんですけど、それだけだとアーティスト活動をしていく上では難しくて、ある程度自分の意志とか意見を出していくことがプロとして大事なことなんだなって5年かけてチームシカコ(※ソロプロジェクトのチーム名)の関係を築いてきたうえで分かったことではあるので、そういう意味では声優活動を始め、いろんな活動にそのことが生かせているんじゃないかなって感じます。

話さないと分からないこともあるし、どう言ったら一番ストレートに思っていることを伝えられるのか、ちゃんと考えて丁寧に伝えること。それは、ソロ活動があったからこそ出来るようになったんだと思ったりすると、この5年間はあっという間だったけど、自分の人生にとってすごく必要な時間だったなと思いますし、改めて振り返っても、本当に有難い時間を過ごさせてもらっているなと感じます。

 

――今後のソロアーティスト活動に関する展望をお聞かせください。

個人的に「君なら君しか」は本当にしっくり来ている楽曲です。久保ユリカがそのまま何も演じずにアーティスト「久保ユリカ」として歌うというのが見えてきた作品なので、まずは「君なら君しか」がリリースされて、その反応や感想を聴いたうえでまた新しい目標が生まれていくのかなと思います。

5年目にして、また新たなスタートの気持ちですね。

 

――最後に、moraでお聴きになっている皆様へ、メッセージをお願いします!

お待たせしましたという方もいると思いますし、初めましての方もいるのかと思いますが、久保ユリカの「君なら君しか」をすごく好きだなって感じてくれたら嬉しいですし、そうなっていると思う!なっていてほしい!という思いと自信もある楽曲です。

是非何回も聞いて、噛みしめて楽しんで聞いてもらえたら嬉しいですし、機会があればライブでも披露したいなと思っていますので、そのときは是非遊びに来て下さい。「君なら君しか」、是非よろしくお願いします。

インタビュー:mora スタッフ

 

mora限定耳元ボイス特典 プレゼントキャンペーン

5周年ならではの想いが込められた本アルバム、今回のインタビューを踏まえ是非堪能ください。

さらに、今回本作品のハイレゾ音源をまとめ購入された方全員に、久保ユリカ mora限定耳元ボイス特典も実施中です!

今回はTwitterハッシュタグ「#シカコの耳元ボイス」で久保ユリカさんにささやいて欲しい言葉を大募集しました。「これ本当に耳元で囁いて欲しいの…?」と困惑しながらも、楽しく収録していただきました!久保さんご本人が厳選したとっておきの”耳元ワード”を是非お楽しみください♪

 

■対象期間:

2021/02/17 (水)  00:00~2021年03月16日(火)23:59まで。

■ダウンロード方法:

上記期間中、久保ユリカ『君なら君しか』ハイレゾ音源をまとめてご購入・ダウンロードいただきますと、楽曲と合わせてボイスデータをダウンロードいただけます。

mora限定耳元ボイス対象商品はこちら!
試聴・購入 [ハイレゾ]